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2006年2月18日 (土曜日)

博士の愛した数式

        a

〈ネイピア数の相性診断はコチラ

芥川賞作家である小川洋子さんの

『博士の愛した数式』を読んだのは二年半ぐらい前でした.

全国の書店員さんが選んだ一番売りたい本!である

本屋大賞の初年度受賞作品で注目されていたからです.

事故の後遺症で80分しか記憶が持たない年老いた数学博士,

そしてシングルマザーの若い家政婦さんとその息子である10歳のルート.

三人の心温まる触れあいを描いた作品です.

タイトルに数式とありますが,数式はほとんど出てきません.

博士は記憶障害でうまくコミュニケーションを図れないときに,

代わりに相手に関する数字を解説します.

「君の靴のサイズはいくつかね?24か.実に潔い数字だ.4の階乗だ」

「君の誕生日は2月20日.220.実にチャーミングな数字だ.僕の腕時計に刻まれた数字は284.220の約数を,自分自身をのぞいてすべて足すと284になる.同じように284は220になる.つまり220と284は友愛数だ.滅多に存在しない組み合わせだよ.美しいと思わないかい?君の誕生日と僕の腕時計に刻まれた数字がこれほど見事なチェーンでつながり合ってるなんて」

「28の約数を,自分自身をのぞいてすべて足すと28になる.完全数だ」

あとこの作品に欠かせない数式,博士の愛した数式,

      eiπ + 1 = 0 (オイラーの公式)

eはネイピア数で,

2.71828 18284 59045 23536 02874 71352…と永遠に続き,

πは円周率で,

3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …と永遠に続き,

iは虚数単位で,

i

こんな複雑な3つの物が,1を加えると0になってしまいます.

この式がいかに美しいかの表現力は,さすが小川さんです.

登場する数式はこれぐらいです.

本筋は純愛小説,それもセカチューのような薄っぺらい物ではなく,

しみわたる純愛です.

これまでに5回読んでしまいました.

すでに文庫化され,コミックも出ているようです.

 

映画化されたので,昨日モモちゃんと見てきました.

雪の舞う中を,会社から車で直行です.

いつもはレイトショー(1200円)に行くのですが,この映画は19:00が最終回.

仕方なく1800円払いました(笑)

でもやっぱり見て良かったです.

原作でぼかされていた博士と義姉の関係,

そしてなぜ異常にコドモ好きなのかがはっきりしました.

寺尾聡さんはさすがに上手でした.

難しい役ですけどね.

深津絵里さんは,未だにシンデレラエキスプレスのCMや,

映画「(ハル)」の印象が抜けないのですが(笑)

原作通りの温かいママでした.

 

Googleの検索欄に数式を入れて検索をかけると

計算結果も示してくれて電卓代わりに使えるのですが,

ここにe^(iπ)あるいはe^(i(pi))と入れてあげると,

きちんと-1と計算結果が出ます.

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コメント

高校の微分積分の先生が、博士と同じようなことを言っていました。当時は数式のどこが美しいんだ?と思っている文型高校生でした。もちろん微分積分ちんぷんかんぷん。
あの先生の授業を、もう一度受けたい。

投稿: にゃにゃにゃん | 2006年2月18日 (土曜日) 20:12

この本も、映画も見たいと思っていたんですよね。
Ginkgoさんの話しを読んでいると、ますます興味がわいてきました。

投稿: 茶菜子 | 2006年2月18日 (土曜日) 20:43

本は読みました
わたしもこの話は好きです
映画も見たいですね
おやすみの日にでも行ってこようかしら

投稿: bakeneko | 2006年2月18日 (土曜日) 23:45

>にゃにゃにゃんさん

微分積分とは,
「微かに分かる,分かった積もり」
ということらしいですよ(笑)
「世界一受けたい授業!!」もいいですが,
「もう一度受けたい授業!!」もありますよね.
左遷されることが決まった講師の
最後の生薬学の講義が忘れられません.

>茶菜子さん

本はお望みでしたらお貸しします.
(bakenekoさんに託します)

>bakenekoさん

わざわざ映画を見なくていいです.
ワタシは必ずDVDを買います.
お貸しします.
ちなみにロケ地は長野県上田市です.
千曲川や上田城趾が出てきますよ.

投稿: Ginkgo | 2006年2月19日 (日曜日) 00:14

数学は高校で挫折したdekakoでざいます。
朝というのに意識がなくなりそうに・・
映画の紹介をTVで拝見して
観たいな と思っておりましたの。

投稿: dekako | 2006年2月19日 (日曜日) 06:48

>dekakoさん

この本と映画はお勧めです.
ルートは成長して数学の教師になりますが
その役は吉岡秀隆さん.
こういう先生の数学の授業なら
受けてみたいな~と思わせます.

投稿: Ginkgo | 2006年2月19日 (日曜日) 09:20

できれば、DVDの方をお借りできたら・・・と。

投稿: 茶菜子 | 2006年2月19日 (日曜日) 19:49

>茶菜子さん

諒解で~す

投稿: Ginkgo | 2006年2月19日 (日曜日) 20:19

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