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2005年11月 6日 (日曜日)

ネコと尿石

やなさんのブログでネコの結石のことが話題になっていました.

友人のbakenekoさんが最近ネコを飼い始めたこともあり,

ちょっと調べてみることにしました.

 
 <尿路結石とは>

医学的には尿石症(urolithiasis)と呼ばれていて,
腎臓→尿管→膀胱→尿道にかけての尿路に結石ができる病気です.
結石とは,尿路内に析出した多量の結晶が固まったものです.
尿成分による結石だから尿石とも呼ばれます.
(胆管にできる結石は胆石ですね)
尿石が尿道を塞ぐと排尿困難(尿閉)となり,
尿毒症で落命する危険が極めて高くなります.

ネコの尿石症をFUS(Feline Urological Syndrome 猫泌尿器症候群)とも呼びます.
これは,尿石やそれ以外の原因(膀胱内の出血が凝固したもの,
細胞が崩壊した蛋白物質の塊など)で尿道が閉塞し,
排尿障害を起した状態を示す病名です.
最近ではFLUTD(Feline Lower Urinary Tract Disease 猫下部尿路疾患)
と呼ぶことが提案されているようです.

ネコの尿石は主に二種類あります.
性質の違うこの二種類の尿石が,食事に関して飼い主を悩ませます.
(次項の結石ができる原因参照)
一つはストルバイト(またはストラバイト)尿石です.
リン酸アンモニウムマグネシウム(MgNH4PO4・6H2O)の結晶を主成分として形成された尿石です.
全体の70%を占めます.
次に多いのはシュウ酸カルシウム尿石(CaC2O4・H2OまたはCaC2O4・2H2O)です.
全体の10%ほどです.

 <結石ができる原因>

ネコはイヌに比べて水をあまり飲みません.
そのため,尿の濃度が高いのです.
野生のネコは生肉から水分を補給していますが,
(元来そのように体が作られている)
水をあまり飲まずドライフードだけを食べるネコは,
余計尿が濃くなりがちにります.
尿が濃くなると,尿石ができやすくなります.

生肉を食べていた野生のネコの尿は酸性なのに,
現代のネコの尿はアルカリ性で,
より尿石ができやすくなっています.
ストルバイト尿石は,アルカリ性尿も一因となります.
アメリカでは尿を酸性にする健康食品が作られたようですが,
しかし今度は,酸性尿が要因になるシュウ酸カルシウム尿石が増えてしまったそうです.
難しいですね・・・

ストルバイト尿石はマグネシウムとリンがないと作られません.
このうちマグネシウムの量が問題とされます.
最近のドライフードはマグネシウム低減がされているようです.
とくに若い雄猫が多くかかります.

このようにマグネシウム過剰・低蛋白で起きるストルバイト尿石と,
カルシウムの過剰・高蛋白で起きるシュウ酸カルシウム尿石があります.
後者は特に熟猫(8歳以降)が罹りやすいそうです.
高齢猫は煮干しやしらす干しなどのカルシウム過多は,
この尿石への危険があるので適度に調節した方が良いようです.

原因としてストレス,
また,膀胱の損傷,運動不足,肥満,寒冷,遺伝などもあるようです
雄ネコの尿道は雌のより狭くて長いので雌より尿石ができやすく
尿路閉塞が重症になりやすいそうです.
尿路閉塞になっても,雌は少しは尿が出るそうですが,
雄は重症になると尿が出ず,膀胱がぱんぱんになって危険になります.

 

6  

 

 
 

 

 <対策>

☆食事内容☆

1 低い(Mg)マグネシウム含量

高いマグネシウム含量は尿中のマグネシウム濃度を高め,
尿石の原因となります.
高齢期にはカルシウム過剰の回避も必要です.

2 適正な尿pH

尿石は,尿のpHを弱酸性にすることにより,
その形成を抑制することが知られています.

3 高い消化率

糞便は体内の水分を喪失させる要因.
消化のよいフードを与え糞便量を減少させれば,
尿の量が増加し,尿の濃縮度の低下が期待できます.

☆正しい日常管理☆

1 規則正しい食事(給与と回数)

尿pHは食後数時間だけ上昇します.
食事回数が少ないほど尿pHが低い時間が長く,
尿石ができにくくなります.

2 運動と肥満防止

運動不足は飲水量を減らし,また肥満は運動不足を招きます.
飲水量減少は排尿回数・排尿量の減少につながります.
排尿量をできるだけ多くすることで,
尿石のリスクを下げることができます.

3 新鮮な水と清潔なトイレ

いつも新鮮で清潔な水を,飲みやすい場所に用意しましょう.
スムーズな排尿のために,清潔なトイレも大切です.

(キャネットを販売しているペットラインのサイトより引用)

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コメント

最近は、猫も人間と同じ病気になってきているんですね
現代病ってやつですかね
わたしもルナのために新鮮な水と清潔なトイレ心がけてます

しかし、キャネットって有名なんですねぇ

投稿: bakeneko | 2005年11月 6日 (日曜日) 14:50

>bakenekoさん

キャネットとキャラットは有名ですね~
どちらも尿石に対応した製品が出ています.
キャネットはメディファス
キャラットはキャラット・ヘルスケアです.

投稿: Ginkgo | 2005年11月 6日 (日曜日) 15:30

TBありがとうございました。
ネコ好きにとっては貴重な情報です。
尿石は気をつけたい病気のひとつです。
食事とトイレの砂は、飼い主の悩みでも大きなものです。
特に食事は「嗜好」という壁(大きい!)がありますので、
食べさせたいご飯と食べたいご飯のせめぎ合いです。(笑)
高齢になってくると食事が気になるのは、ヒトも同じですけどね。


投稿: やな | 2005年11月 6日 (日曜日) 16:13

>やなさん

尿石の原因としてストレスもありますから,
体に悪い食品でもネコが好むなら
適度にあげた方がいいんですよね.

トイレの砂ですか.
悩んでいらっしゃるのに不謹慎ですが,
ブログネタをありがとうございます(笑)
今度調べてみます.

投稿: Ginkgo | 2005年11月 6日 (日曜日) 16:50

ありがとうございます。
匂いと経済性など等、悩みの種です。
…と、おんぶに抱っこですね~。
よろしくお願いいたしますです。(笑)

投稿: やな | 2005年11月 6日 (日曜日) 17:08

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